東北のセンターライン 最上町

最上町の食

  最上町の特産品として、「グリーンアスパラガス」、「最上赤にんにく」、「やまがた最上牛」、「最上早生(そば)」、「さいの声(そば焼酎)」があります。
  冷涼な気候と豊富な水、澄んだ空気の中で栽培されている「グリーンアスパラガス」は、甘みのある色鮮やかなアスパラに育ちます。また、栽培者全員がエコファーマーの認定を受けており、地元畜産農家の良質な堆肥を使用し、環境に優しい農業を行っています。
  山形県の伝承野菜でもある「赤にんにく」は、一般的なホワイトにんにくに比べ、グルタミン酸やアリシンが多く旨みとコクがあり、加熱するとホクホクとした食感と甘みが出るのが特徴です。
  和牛独自の繊細な香りを放つ「やまがた最上牛」は、日本を代表する銘柄です。最上の恵まれた自然と風土の中で育ったその肉質は、きめ細やかで柔らかく、まろやかな舌触りを特徴としています。
  冷涼な気候のもと丁寧に栽培された「最上早生(そば)」は、風味豊かでかおり高いのが特徴です。甘みとこしが強く蕎麦を打つと鮮やかな緑色が際立ちます。
  その”最上早生”を原料としたそば焼酎「さいの声」は、最上早生の芳醇な風味が口いっぱいに広がります。同じ「さいの声」として、スッキリとした甘さの”ヤーコン焼酎”もあります。そば焼酎、ヤーコン焼酎ともに最上町で栽培した原料を使用し、味わい深い逸品になっています。
  どの特産品も地元生産者が、丹精込めて丁寧に栽培、育てているからこそ味わえる最上の味です。まずは一度、お召し上がりください。

アユ

グリーンアスパラガス

最上赤にんにく

最上早生(そば)

やまがた最上牛

さいの声(そば焼酎)

最上町の体験

  最上町では、”わくわくファーム前森高原”にて、豊かな自然を活かした様々な体験をすることができます。
  まず、雄大な自然を体全体で感じたい!という方におすすめなのが「乗馬体験」。360度、神室連峰の山々に囲まれた高原での乗馬は、大自然を満喫できるとともに、ホースセラピーやダイエット(乗馬は、全身運動のためウォーキングやサイクリングよりもカロリーが消費されると言われている)などの効果もあります。様々なコースやプランがあるため、初心者から上級者、老若男女問わず楽しむことができます。
  次に、風をきって最高のドライブがしたい!という方におすすめなのが、「エンジンバギー体験」。大草原の中にある全長800mのコースを走れば、その抜群の景色と澄んだ空気でリフレッシュすること間違いありません。
  また、「ウインナー作り体験」は、前森高原オリジナルウインナーがその場で食べられるとあって、子ども会などの行事として人気があります。その他に、小さいお子さんでも簡単に作れる「アイスクリーム体験」や獲ったイワナをその場で焼いて食べることができる「イワナのつかみ取り体験」、最上町の土で焼き物を創る「陶芸体験」など、つくり学ぶ体験から体験して癒されるものまで幅広い経験をすることができます。
  自然の中で子どもたちに様々な体験を気軽にさせたい!と思う方にはもってこいのスポットです。

乗馬体験

エンジンバギー体験

ウィンナーつくり体験

アイスクリーム作り体験

イワナのつかみ取り体験

陶芸体験

最上町の風景

  最上町には、世代を越えて守ってきた森、世代を越えて守っていく森、美しい自然があります。樹齢200年を越える巨木が町内に数多く存在する中、権現山の「大カツラ」と東法田の「大アカマツ」は、どちらも幹周が日本一と言われるほどの巨木です。
  樹齢約1,000年、幹周20m(日本一)の大カツラは、空に向かっていくつもの幹を伸ばし、枝いっぱいに濃緑の葉を茂らせています。中心部は空洞になっているため、通り抜けや数人が立つこともできます。たどり着くまでに一苦労するものの(徒歩 約1時間)、登りきった時の達成感と生命力満ち溢れるその姿に感動を覚えます。
  山形県文化財指定天然記念物に指定された東法田の「大アカマツ」は、樹齢約600年、幹周7.7m(日本一)で大きな傘を広げたように枝を伸ばしています。山神様の神木として何代にもわたり守り育てられ、一帯は巨木の密集した荘厳な雰囲気に包まれています。
  また、見て楽しめるものとして「分水嶺」があります。”標高338m”と全国的には珍しい平坦な場所にある分水嶺で、太平洋と日本海へと分かれる分岐点を見ることができます。葉っぱを落とし、水の流れる様子を見てみるのも楽しみ方の一つとしていかがでしょうか。
  豊かな自然だからこそ、春には桜、夏は深緑やホタルなど1年を通して風景を楽しむことができます。一度見たら、その美しい自然に心を奪われるかもしれません。

ホタル

愛宕山の桜

権現山の大カツラ

堺田分水嶺

雪景色

東法田の大アカマツ

最上町の歴史文化

  最上町では、元禄文化期に活躍した俳人”松尾芭蕉”と平安時代末期の武将”源義経”・僧衆”武蔵坊弁慶”の足跡を辿ることができます。
  堺田地区にある「封人の家(旧有路家住宅)」は、仙台藩の尿前の関を越えた芭蕉と弟子の河合曾良が、風雨を凌ぐため2泊3日にわたり逗留しました。この建物は、日本で唯一現存する「芭蕉滞在の宿」であり、また、山形県北東部に見られた広間型民家の代表的な構造物であることから、昭和44年に国の重要文化財に指定されました。内部にはいろりや土間、座敷などの5部屋のほか、内庭や厩(うまや)が残されています。当時の雰囲気の中、ゆっくりとした時間の流れを感じてみてはいかがでしょうか。
  芭蕉の著書「おくのほそ道」で最大の難所と記されている「山刀伐峠」は、元禄2年(1689)5月、封人の家に逗留した芭蕉らが尾花沢市へ向かう際に越えた峠です。芭蕉が辿った「歴史の道」は遊歩道として整備され、ブナの木が生い茂る手つかずの自然が残っています。なお、山頂付近には駐車場やトイレ、簡単な休憩所、子宝地蔵尊、子持ち杉、東屋があり、山頂へは舗装道路(旧道)が整備されています。芭蕉の時代に思いを馳せながら、歴史と自然に触れるには絶好の場所です。

  また、義経・弁慶伝説が残る瀬見温泉は、小国川の豊かな清流に臨む、懐かしさと風情あふれる温泉地です。文禄3年(1187)、義経一行が源頼朝の追っ手を逃れ、岩手県平泉へ向かう途中、最上地域を通ったと言われています。その際、弁慶が産気づいた北の方のために薙刀で大岩を突き破り、掘り当てたのが瀬見温泉です。他にも、義経の子「亀若丸」の誕生に加護があったという”亀割子安観音”や弁慶が亀若丸の誕生を祝い亀割峠の頂上から投げ、瀬見温泉に根づいた”弁慶の投げ松”など、義経主従にまつわる伝説・旧跡の数々が残されています。
  最上町に語り継がれる伝説の地、永い時を越え現存する歴史の場所へ足を運んではみませんか。偉人たちの足跡を辿っていけば、新しい発見や出会いが待っているかもしれません。

封人(ほうじん)の家

封人(ほうじん)の家

義経大橋

湯前神社

山刀伐峠

山刀伐峠